【旅記事】豊洲xチームラボ:水と炎の共演「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」

ひざを濡らすほどの水中を歩きながらアート作品を鑑賞する、水に入るミュージアムこと「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。2018年にオープンし、期間限定だったものの好評を博し、2022年末までの延長が決定。さらに2021年4月7日より、炎を描いた2作品の登場に加え、4月末まで春を彩る特別な演出も。留まることを知らない、湧き水のようなチームラボの創作意欲にあふれた空間にいると、自分の世界ではない、別次元のどこかへ迷い込んでしまったようです。
水をテーマにした施設に炎が登場

森のごとくタワーマンションが太陽に向かって伸び、自然の恵みが市場に毎日届けられている豊洲エリア。開発と未来の匂いが漂う一角に、チームラボプラネッツ TOKYO DMMがあります。
建物正面には、新しい作品「空から噴き落ちる、地上に憑依する炎」が早速にもお出迎え。炎が燃焼する現象を捉えようと、気体の分子の動きまで観察を掘り下げ、その様子を線で表現。そして、その線を集合させて炎を描いたという作品は、完成まで3年におよぶ月日を要しました。
同じ映像を流すのではなく、常に異なる燃焼を繰り返し、決して火が消えることがない作品は異彩で妖艶。高さが15m近くあり、建物のランドマーク的存在です。
万華鏡のような光の世界
チームラボの世界に好奇心と畏怖を抱きつつ、まず案内されたのが1,000個はあるロッカー室。ここで靴や荷物を預け、身軽になるのが最初の体験。素足の開放感を味わいながら、いよいよアート体験の始まりです。

闇に照らされた通路の先で待っていたのは「The Infinite Crystal Universe」。点となった光が集合し、空間をどこまでも埋め尽くした光景は息を呑むほどの眩さと美しさに圧倒されます。
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右、左と自分の周囲ばかり目を配りがちですが、鏡張りとなった足元や天井もお忘れなく。360度見回しても端が見えない、永続性の空間は絶えず色が変化し、その典雅な景色が訪れる人を迷い込ませます。
足元が反射するというとで、こちらではハーフパンツを無料で借りられ、更衣室も完備。女性用は身体にピタっとするデザインで、スカートと併用できるので当日のコーディネートも損なうことなく楽しめます。

ゆっくりと鑑賞できるエリアは2か所あり、そのうち1か所は綺麗なシルエットの写真が撮れると評判で、プロフィール写真に使う人も多いのだとか。

ジャンプしたり、ポーズを決めたり。座り込んだ写真も人気です。

クリスタルを彷彿させる白、サファイアのようなブルーと色が常時変化しますが、実はアプリから自分で色をリクエストするのも可能。ランダムに登場する6つの星から1つ選ぶことで、その星に見合った光と音が奏でられるという、参加型アート作品になっています。
鯉と戯れる、唯一無二の作品
裸足になった理由に納得するのが、次の作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」にて。

ひざ下まで水に浸かる、プールのような空間には鮮やかな鯉が自由に泳ぎ回り、楽園のよう。その優美な姿を目で追っていると、鯉が興味を持って、こちらに近づいてくることも。対して、追いかけると逃げることもあるという、命を宿した生きものらしい一面も持っています。

色が薄い衣服を着ていると、鯉が自分のもとに遊びにくることも。

鯉の群れが自分の周りを自由奔放に泳ぎ回るだけでも一興ですが、触れると季節の草木に姿を化すというのだから目を見張ります。
夏はひまわり、秋は紅葉など数種類が選ばれますが、4月末までは特別に桜の花びらが一面に舞い散る仕様。

一定の時間が経過すると、鯉の泳いだ軌跡が光の線となり、鯉自身もピンクや赤の光へ。

自分を中心に光の渦が巻かれ、周辺と一体化することで、この作品はクライマックスを迎えるのです。
「作品のために建物をつくったというだけあって、この施設の特徴は規模が大きく、チームラボが取り組んでいる没入感や、アートと自分の境界をなくすボーダレスをじっくり味わえます」と話す、チームラボプラネッツTOKYO DMMの藤畑さん。大いに納得です。
ひっそりと燃える炎の小部屋

実は、この空間と接する別室にて、もう1つの作品が誕生しました。その名も「憑依する炎」。建物前にあった作品と同様、燃焼する様子が線の集合体によって描かれています。

作品の前にはベンチが用意され、じっくりと鑑賞することも可能。煌々と燃え続ける炎に想いと眼差しを馳せれば、終始無言のなかにも新たな感覚や気付きが起きるはず。
足もとを満たす水ですが、一年を通して、細かく温度設定が調節されています。夏は涼しく、冬は暖かく。人によっては足湯だと顔をほころばすのだとか。2作品は部屋が繋がっていますが、部屋ごとでも微妙に水温を変えており、五感へのアプローチにも抜け目がありません。
触れることで何かが始まる作品
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自分が小さくなったのではないか、と疑ってしまうほど、巨大なボールに囲まれた空間は「意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊」という作品。
人と接し、その衝撃によって球体は色を変え、その変化が周囲へと伝わっていくという、人と交流することで成り立つアートです。
色も原色の青・赤・緑のほか、グラデーションによって派生した曖昧な色(水草のこもれび・朝焼け・花菖蒲など)が加わり、水彩画のように視界を鮮やかに彩り、抽象画のように不思議な世界へ誘います。

球体は跳ねたり、浮かんだり、接近してきたりと、個々が好き勝手に動き回っていると思いきや、一斉に天井へ浮き上がったり。自由な動きに大人から子供まで夢中になれる作品です。
プラネッツに込めた想い

施設名に「プラネッツ」を起用したように、ここではアート作品を1つの惑星に見立て、惑星から惑星へとワープするような宇宙旅行を楽しんでもらうのも狙いの1つ。
そのため、宇宙を彷彿させるような闇の通路によって作品と作品の境界線がハッキリと分けられています。

さらに暗くすることで視覚に頼りがちな私たちの感覚をリセットし、嗅覚や触覚などを研ぎ澄ます役割も。宇宙をイメージした香りを開発したり、植物の芳醇なアロマを使ったりなど、作品に合わせて香りも1つ1つデザインするというこだわりです。
美しい、美しくない、すべてが作品

満天の花に囲まれた「Floating in the Falling Universe of Flowers」は、フィナーレに訪れる煌びやかな作品。

「季節の花々が一年を巡るように春夏秋冬の順に登場しますが、それも突然切り替わらないように、春の桜や菜の花が満開のなか、アジサイやひまわりなど初夏の花が少しずつ増えていくなど、徐々に移り変わるようにしています。また美しい部分だけではなく、茎や葉も大切な花の一部なので省くことはせず、咲いて枯れるまでの一連の流れが映し出されているんです」と、藤畑さん。
花を咲かすために、つぼみが付くように。種を残すために、花が枯れるように。栄枯盛衰、諸行無常だからこそ、いつまでも見ていたい気持ちにさせられるのかもしれません。
4月末までは、桜吹雪が天井全体を舞うという特別なひとときも。
今にぴったりな場所

季節限定の桜の演出に加え、新たな作品も加わった「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」。コロナ対策として来場者数を通常の50%程度に留めているため、空いている状態で鑑賞できます。
チケットは公式ホームページより、日時を指定して購入。土日の14時前後がピークですが、平日の夕方だと人も少なく、のんびりと見て回れると言います。移動や行動が懸念される今だからこそ、宇宙旅行くらいの思い切った気分転換が丁度よいのかもしれません。
常に燃え続けるチームラボの炎。その炎は、情熱として人の心を焚きつけるのか、揺らぎとして人に束の間の安堵を与えるのか。どちらにせよ、火は花火やろうそくのように分けられるもの。私たちの胸にも灯った炎が、先が見えない明日を少しだけ明るく照らしてくれます。
<チームラボプラネッツ TOKYO DMMの基本情報>
住所:東京都江東区豊洲6-1-16
営業時間:
政府の緊急事態宣言の発出により、4月25日(日)より臨時休館中。
再開については、決定次第公式サイトにてお知らせ予定です。4月24日(土)から5月9日(日)まで
9:00~19:00 最終入場は閉館の30分前
*開館時間が変更になる可能性があります。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
定休日:不定休
アクセス:ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線「新豊洲駅」より 徒歩約1分
バス停「新豊洲駅」より徒歩約2分
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
【PHOTO】2021/04/02 富山県瑞泉寺・井波の町並み
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【PHOTO】2021/03/17-18 愛知「夢紡ぎの宿 月の渚」
渥美半島にある6室限定の隠れ宿にお邪魔してきました。
できることを等身大で、滞在を少しでも心地よく。
女将さんの言葉1つ1つから誠実さが伝わってきて、
だから宿泊客だけでなく旅行サイトの営業さんまでファンなんだなと確信しました。
波の⾳、⽉明かり…明媚な極上おこもり旅に、愛知「夢紡ぎの宿 ⽉の渚」
https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/howto/tsukinonagisa-guide
【旅記事】渋谷xブティックホテル「sequence MIYASHITA PARK」プチ逃避行先にいかが?

スクランブルスクエア、フクラスと再開発ラッシュが続く渋谷駅界隈。以前は近寄り難かった宮下公園も公園とショッピングを兼ねた複合施設MIYASHITA PARKとして生まれ変わり、その一端にホテル「sequence MIYASHITA PARK(シークエンス ミヤシタ パーク)」もオープンしました。

四方に客室が配され、各方面に向いた窓から臨む渋谷の街並みは多面的で、それだけでこの街の複雑さが感じられます。鮮やかで眩しくて、そして人の存在が常に感じられる。人恋しくなったら、ここに泊まってみてください。
現代的でスタイリッシュな建物

sequence MIYASHITA PARKがあるのは、MIYASHITA PARKの北端。4階の公園エリアから向かうと、青々と茂る芝生の先に、テトリスを積み上げたようなブロック型の外観が見えてきます。

フロントは、シェアオフィスのようなカジュアルでオープンな雰囲気。複数のディスプレイが設置されていて、さながら訪問先の企業を呼び出すようにタッチパネルを使い、自分たちでチェックインを行います。

自分でカードキーまで設定する作業が新鮮。ここでアメニティも選びます。

心地よさを追求した客室
ライトグレーと木材の壁はクールな印象でありながらも温もりが感じられ、部屋を彩る金色のインテリアが洗練された雰囲気を演出。

限られたスペースを最大限に生かそうと、情報はすべてタブレットに集約させ、控えめな家具を配置。そして奥の壁一面が窓となり、無限の奥行を演出しています。
さらにベッド上の天井を高くするなどで圧迫感も感じません。手が届く距離に必要なものを置けるので、使い勝手が良く、快適に過ごせる客室です。

浴衣ではなく、ズボンもついたパジャマが着用できるも嬉しいポイント。これで下半身も冷えません。

唯一自己主張を放っているといえるのが、部屋に展示されているアート作品。こちらのホテルが「アートと宿泊者をつなぎたい」という想いゆえのあえての装飾であり、これがホテル独自の面白さ、ユニークさに通じます。
客室に潜む小さなこだわり

快適な空間を維持しつつ、渋谷らしさの奇抜さやファッションを示したいというホテルのこだわりをまず感じたのが、照明のスイッチ。部屋に入ったとき、多くの人たちが最初に目にする部分ではないでしょうか。

少し力を入れないとカチッと上がらない真鍮製のスイッチ。すっかり日常から姿を消してしまったからこそ、ここで指をかけると同時に、非日常の舞台も開演したようです。
気まずくならない洗面所

約240室の8割以上の客室がシャワーのみ。浴槽が恋しい場合はキングルームやジュニアスイートだと備わっています。

大浴場や浴槽がないことに物足りなさを感じつつも、頭上から全身くまなくお湯が注がれるレインシャワーを浴びれば、雨に打たれたようなずぶ濡れ状態で、ちょっとしたドラマ気分。アメニティにはオーガニックのシャンプー、コンディショナー、ボディソープが備わっています。

洗面台はシャワー室の外にあるので、1人がシャワーやトイレを使用中のときも終わるのを待たずに使用できます。ミネラルウォーターは無料。湯沸かし器もフロントで借りれます。
夜が特別なひととき
眠らない街に泊まるのだから、夜通し出掛けることも渋谷らしい過ごし方ですが、せっかく落ち着ける拠点があるのだからこそ、部屋でぼーっと窓の外を眺める時間もつくってほしいです。

遊び足りないものの終電を気にして足早に歩く友達グループや、深夜遅くに歩道でスケボーの練習をする男の子たち。次から次へと通り過ぎるタクシーは誰かを乗せていて、今日も家路へと向かっています。

部屋から外を眺めていると、常に何かしらの動きがあって、そこには必ず人の気配があります。通行人、揺れるカーテン、消灯する部屋、路上駐車する作業車。自分は独りぼっちじゃないんだなぁとしみじみ感じ、ただ眺めて確認できる距離感がちょうど良いです。
窓ガラスに書かれた「Hi, TOKYO」が作品名のようで、窓から見た景色すべてが東京という街を表しています。
早朝、無人の公園を散歩

早朝の渋谷は夜の妖美な姿とは一転、静寂に包まれています。昨夜、夜景という名の下に一体化していた建物たちも、ジオラマのごとく、それぞれの存在感を放ち始めます。

宮下公園は8時から開園しますが、オープン前の様子を独り占めできるのがホテル宿泊者の特権。職員さんが公園を掃除してたり、カフェの店員さんが開店前の準備に取り掛かってたり。その様子を見て、こちらも今日を充実させるぞと前向きな気持ちになります。

朝食の選択肢は3つ
sequence MIYASHITA PARKでは5階にレストラン「Dōngxī Restaurant & Sakaba(ドンシー レストラン&サカバ)」があり、朝からボリューム満点な朝食をいただけます。ベジタリアンメニューや、インドネシアのさっぱりした麺料理フォーなど、従来の朝食とは一味違う、グローバルなメニューが特徴です。

宿泊者以外も利用できる4階のカフェ「VALLEY PARK STAND(ヴァリー・パーク・スタンド)」では、ドリンクとペイストリーなど軽めな朝食を販売。数種類あるピタサンドはその場で温めてくれ、自分の部屋に持ち帰って食べることも可能。活動を開始した渋谷の様子を見ながらいただく朝食はここならではです。

そしてホテル以外にも、渋谷周辺では朝からオープンしているカフェや朝食屋さんもあるので、散歩がてら訪れてみるのが3つ目の選択肢となります。
主婦やシニアに泊まってほしい

4階のカフェではパソコンで作業している人たちも多く、ホテルというよりコワーキングスペースな印象。さらにカフェで販売されている専用タンブラーを購入するとホテル滞在中は無料でコーヒーをいただけるということから、東京に仕事や会議などで訪れた会社員には使い勝手が良さそうです。

タンブラー以外にもカップやTシャツ、再利用可能なストローなどの雑貨も販売。
渋谷という立地からファミリーやカップルで使う人たちが多いと聞き、それにも納得。渋谷だけでも1日中過ごせますし、電車を使えば東京の主要スポットにすぐ行けます。チェックアウトが14時と通常より遅いため、ギリギリまで部屋に荷物を置いたまま出掛けられるのも魅力です。
ただし、それだと普通のビジネスホテルと変わりなく、あえて主婦やシニアの方々がsequence MIYASHITA PARKに滞在したら素敵だなと思いました。
仕事に家事に育児とマルチタスクをこなす主婦さんはスーパーウーマンです。だからこそ、少し疲れてしまったり、1人になりたくなったりしたら、このプチ逃亡先へ。非日常感な客室は日ごろの気持ちをリセットし、普段より開放的な時間は人の温もりを恋しくさせ、朝には家に帰りたくなるはず。

またシニアの方々にとっても、段差が少なく、ベッド仕様の客室は使いやすいはず。さらにトイレと浴槽が一体型となったアクセシブルルームもあります。若者の街というイメージが強い渋谷ですが、sequence MIYASHITA PARKなら落ち着いた雰囲気を楽しめます。普段とは違うオシャレな服装に身を包み、カフェで優雅に朝のコーヒーを飲む姿は様になります。

どんな人も受け入れられるのが、渋谷の土地柄なのだから、予想外な人にこそsequence MIYASHITA PARKを利用してもらいたいです。
渋谷を魅力的にさせるものは…

遊ぶ渋谷から泊まる渋谷を体感できる「sequence MIYASHITA PARK」。名前のsequenceはつながりという意味で、その名の通り、このホテルから人と人、人と街がつながっていきます。その連鎖反応が街をより複雑にし、魅力的にすることで、さらに多くの人が渋谷という街に惹きつけられているのかもしれません。
<sequence MIYASHITA PARKの基本情報>
住所:東京都渋谷区神宮前 6-20-10 MIYASHITA PARK North
アクセス:「渋谷」駅B1出口より徒歩3分
https://www.sequencehotels.com/miyashita-park/
【活動記録】2021/03/12 ガイディングに関する教材を編集
2020年より通訳案内士に向けた歴史の教材、それに旅行業に携わる方々向けの英語テキストの編集に携わりました。

東日本、東京、京都、西日本などにエリアが分かれていて、現役の通訳案内士さんが執筆を担当。

通訳案内士を目指す方々には試験に向けた参考書、現役ガイドの方たちには実践で使える資料として。
なるべく分かりやすく、読みやすいよう何度も読み聞かせを重ねた出版物たちです。
私は東日本と東京の2エリアを担当。
写真も多く入れようと、こそっと自分が撮ったものも入ってます。

そして、インバウンド強化に向けた英語テキストも編集しました。
初級と中級の2冊を担当し、初級は英語が苦手という方々向け。

執筆された通訳ガイドの先輩方も、分かりやすい英語にしようと本の見せ方から試行錯誤の連続。
こちらも私が撮った写真を使わせてもらい、馴染んでもらえるようカラフルな見た目に。

そして、どのイラストを使うかも、僭越ながらこだわりました。
海外から来られる方々は人種も背景もさまざま。
だからこそ、偏りがないイラストを探して、メインとなる場所に大胆に掲載を。
肌や宗教、見た目はもちろん、意見だって違う。でも、それが良い。それが普通なんだ。
違うことも受け入れて、多くの日本人の方々が海外から来られた方々と素敵な時間になることを願ってやみません。
未知なるクルド世界の案内人、ワッカスさん
「あなたは何人ですか?」と海外にいたら結構聞かれる質問。「(日本国籍だから)日本人です」と見た目もアジア系だし、日本という国も結構知られているので、「How are you?」と同じ熱量で返答してます。しかし、今回お会いしたワッカスさんが放った「クルド人です」という言葉には、自分にはない誇りと確かな意思が感じられました。
日本初で唯一のクルド料理レストラン

ワッカス・チョーラク(Vakkas Colak)さんは、JR埼京線十条駅の目の前という好立地にあるクルド料理レストラン「メソポタミア」のオーナーです。店内にはクルドの旗をはじめ、銀細工などクルドの関連品が並び、濃紺に染まった壁から視線を窓に移せばビル夜景でなく、砂漠が見えてきそうな異国情緒が感じられます。

ワッカスさんとのご縁は、私が所属する団体「Lunch Trip」のイベント関係で。各国や文化に通ずるガイドさんを招き、パッセンジャーことイベント参加者の方々と一緒に色々学んでいこうという活動をし、そのとき取り組んでいたテーマが「日本にいるクルド難民の子どもたち」でした。
知れば知るほど奥が深い、クルド人

西アジアのチグリス川、ユーフラテス川に起源を持つクルド人は、「国を持たない世界最大の民族」と認識され、その人口は3,500~4,800万人ともいわれています。多くがトルコ、イラン、イラクなどで暮らしていますが、迫害や差別を受けることもあり、ヨーロッパやアジアに移住することも。
複数の国にまたがって暮らしているため、クルド語も住む国によって方言のように言葉が多少変わります。そして、宗教についても多くがイスラム教徒ですが、厳しい戒律はなく、キリスト教、ユダヤ教、民族宗教のヤジディ教を信じる人もいるなど、知れば知るほど「クルド人ってどんな人なんだろう?」「どんな人をクルド人と呼ぶんだろう?」と、自分では掴めない、霧のような存在だと思い始めました。
クルド文化の認知度向上に取り組むワッカスさん

そこでクルド料理を取材しようとメソポタミアを訪れる、同じ団体スタッフについていき、ワッカスさんとお話ができたのです。ワッカスさんはトルコで生まれ、マレーシアで教育を学び、現在も東京外国語大学でクルド語の講師を務めるなど、多岐にわたって活躍中。
さらに、初となる日本語によるクルド語辞書を編纂した経験も持っていて、それもすべては少しでもクルドのことを日本で知ってもらえるように。流ちょうな日本語の奥底には、切なる願いが秘められています。
流されず、固い意志のもとで繋いできた文化

メソポタミアは、羊や鶏肉を串焼きにしたケバブ、甘いパイ菓子のバクラヴァ、極めつけはカラフルな色彩が散りばめられたトルコランプなど、クルドのことを知らない人からしたらトルコ色を強く感じますが、それもそのはず。トルコは様々な民族が集まった多民族国家なので、そこにはクルドの要素も含まれているのです。

だからこそ、「トルコ料理に似てますね」という言葉にも、「いえ、これはクルド料理です」と素早くワッカスさんは応えます。また「言葉や宗教でも共通点がないクルド人の方々は、何を思ってご自身をクルド人だと認識されるのですか?」という問いには、「文化です。クルド人にはクルドの文化があります」と即答。
その言葉に宿る確固たる想い、そして文化という見えないものに潜む危うさ、脆さにハッとさせられました。自分たちが意識して繋いできたからこそ、ほかの文化に同化や吸収されず、続いてきた文化。担い手の意思に託されるからこそ、トルコ人ではなくクルド人だと言い切るワッカスさんの目はまっすぐで、圧倒されます。
違う考えの人たちとつくる、これからの世界
色々なニュースを見てると、男性や女性、アジア人に白人や黒人と違いを示す言葉が飛び交っていて、そんな違いを際立たせる名称は捨てて、みんなが一人の人間を意味する「ひと」で良いじゃないかと面倒くさがり屋の私は思ってしまいます。
でも、その違いを大切にしている人も確かにいる。自分が自分であるために、これがあるから自分だと言えるもの。自分が誰かを知っているからこそ、ワッカスさんの足場は固く、目指す先も迷いがありません。

文化や民族などを通り越して、自分とは違う考えを持つワッカスさん。それでも応援したい気持ち、もっと知りたいと思うのは、彼が本当に自分たちの文化を大切にしている、誇りを持っていることが伝わってくるから。違いを尊重し合える世界に欠けていい人はいません。
<メソポタミアの基本情報>
住所:東京都北区上十条1-11-8 3階
電話番号:03-5948-8649
営業時間:11:00~23:00
定休日:月曜
アクセス:十条駅から徒歩2分
https://mesopotamiajp.jimdofree.com/
【TIPS】キャビンアテンダントが教える、フライトを順調にさせるコツ

6名のフライトアテンダントが、自分たちも実践しているフライトのコツを教えてくれてます。
https://www.businessinsider.com/flight-attendants-reveal-best-travel-hacks-2019-9
ふむふむと読み進めるものから、「えーっ!そうだったの」と知らぬが仏だった情報も。
個人的には、お茶とコーヒーを飲むタイプだったので、目からうろこでした。
1.印刷された航空券は最後まで読むべし
免責事項含め、航空券に記載されたことは最後まで読むのがおすすめ。手荷物規定、預け荷物の制限も明記されていれば、余分な出費や空港での「あれ~!?」も防げます。
2.格安航空券をサーチしてくれるウェブサイトは活用すべし

オリジナル記事ではSkyscanner(スカイスキャナー)を紹介してます。ほかに日本なら、LINEトラベルjpやエアトリ、トラベルコなど選択肢は多数。マイレージ、アライアンスに関係なければ一度は調べる価値ありです。
3.何度も使える水筒を携帯すべし
アメリカの空港はもちろん、世界中の空港でウォーターサーバーは完備されてます。乾燥しやすい室内、機内だからこそ、常に水分は補給したいところですね。私も魔法瓶を海外でいつも持参してて、毎朝ティーバッグでお茶を淹れてます。
4.ポータブル充電器を忘れるなかれ
すべての空港にコンセントや充電できる場所が完備されているとは限らないし、飛行機が古い機材なら装備されていない場合もあります。
5.詰め込み要注意
旅行中は荷物を詰め込まないよう注意が必要です。と知りながらも、難しいので私は折りたためるサブバッグを準備しちゃいます。

6.空港には余裕をもって到着すべし

焦る、急ぐ、切羽詰まるの三拍子は楽しい旅行のひとときを一瞬で台無しにしてしまいます。行き当たりばったりなイメージのあるアメリカ人ですが、皆さんがそうではなさそうです。失礼しました。
7.朝に旅立つべし

午前発と午後発のフライトがあれば、午前発を選ぶこと。そうすれば万が一、遅延したとしても夜まで、たっぷり時間があるからと言ってますが、なるべく遭遇したくない事態です。
8.自ら娯楽を準備すべし

飛行機によってはWi-Fiがないので、オフラインでも快適に過ごせるものを用意しておくこと。事前にダウンロードしておくと心強いですが、もちろん充電器もお忘れなくです。
9.冷たい飲み物で氷をいれてもらう時はスコップではなく別のカップで頼むべし
氷をすくうスクープがいつも清潔とは限りませんと、フライトアテンドが断言しているので余計に説得力が感じられますが、普通の乗客が頼むにはハードルが高そうです。
10.紅茶やコーヒーは頼むなかれ
紅茶やコーヒーに使われている水の正体が不明ということですが、人によっては〇〇航空会社のコーヒー・紅茶が好きな人もきっといるはず。大丈夫だと信じたいのが本音です。これと似た内容で、機内で飲み物を頼む際は信頼が置ける、味がわかるコーラやジンジャーエールを頼もうという文も見たことがあります。

11.用心に用心をせよ
旅は予想不能。自分の予想をはるかに上回ることが起きると最後に告げています。確かにホームアローンを見る限り、着いたら別の場所にいたなんてことも起きかねません。
アメリカ人も用心するんだなぁとしみじみ思うとともに、ハプニングを楽しめる余裕さも持ち合わせていたいですね。そのためにも必要以上の心配、不安は取り除いて、大喜利のように旅を楽しみましょう。
【活動記録】2020年を振り返って
恒例の一年の振り返りタイム。
2020年は…皆様、お疲れ様でした、と言い合いたいほど、誰もが変化を求められた年だったと思います。以前は考えずにできた事も、いったんTPOを検討する間が入り、歯がゆかったです。なので、2020年の漢字は、よくよく考えるを意味する「慮」。
初心に戻るじゃないけれど、当たり前の尊さ、今持っているものを改めて慈しむことができました。一方で、何もできない環境に反発するかのように新しいフィールドに着手し、この一年は忙しかったです。良い経験だったのか、身を削っただけだったのか、判断するのは難しいけれど、きっとこれは判断するものではないのかなとも思ってます。
皆さんの一年はどうでしたか?
私たちは人間である前に動物の一種なのだから、今年も生き続けられたのなら、それで良しとしようと思い、周りの人たちにも、よくぞ変化の年に生き残ったとお互いに労いたいです。
皆様、お疲れ様でした。ペンギンも空を飛ぶ時代(写真より)、何が起きてもおかしくない。
だから2021年は夢を掲げ、上を向き、良い年になる予感を大切にして、また笑顔で会いましょう。
■2020年のsomething new■
①スノーボード1級取得
②水族館の取材デビュー
③大相撲を初観戦
④NPO団体LUNCH TRIPに参加
⑤ラジオ日本に出演
⑥箱根の取材デビュー(年6回の訪問は新記録)
⑦群馬県桐生市に取材
⑧通訳案内士の新人研修に参加
⑨LUNCH TRIPでバージニア州についてガイド
⑩不動産業のコピーライターに挑戦
⑪伊豆に年4回の訪問と最多記録を更新
⑫観光ガイドブック(東日本・東京)の編集に挑戦
⑬東京から京都へ、十数年ぶりの再会をサプライズ演出
⑭アフタヌーンティーの取材デビュー
⑮シナリオ講座を受講
⑯wifi接続型スピーカーを購入
⑰観光庁プロジェクトのテキストを編集
⑱ネットの乗っ取りに遭う
⑲日本でゴルフデビュー
⑳国際茶道の受講開始
㉑アメリカンクラフトビールのウェビナーでスピーカーを担当
㉒飛行機に一度も乗らず一年を過ごす

【PHOTO】2020/12/08 伊豆・下田
【旅記事】Japan x Autumn Leaves: A Tour or a Show? Or May Be a Course Japan 101
“Ladies and Gentlemen, welcome abroad to HIS Airline 123.” The tour starts with the lovely smile of Minami-san wearing a uniform of flight attendant and the atmosphere turns to exciting. This tour is hosted by H.I.S. Co., Ltd., one of well-known travel agencies in Japan. They offer various virtual tours about introducing not only Tokyo but must-visit-and-see spots all over Japan.

Japan has four seasons; spring, summer, fall and winter. Each season changes landscapes dramatically and that is why not so a few international tourists come back to Japan in different seasons. In spring, Japanese people are waiting the call of cherry blossom blooming that means the end of long cold winter.

The fall is the best season to visit Japan. This is not only because the weather is not so cold either so hot, but also it is the season of harvest such as Japanese mushrooms called Shiitake, chestnuts, sweet potatoes, oysters and so on. There are many phrases in Japan to describe what a good season the fall is. As people hear the news about when and where the cherry blossoms are blooming in spring, it happens to the autumn leaves as well.
Gingko trees turn to yellow and the ground is covered by golden leaves. Maple trees turn to red and its merlot color spreads into greenery mountains like an impressionism drawing. That’s the typical sight in Japan and there are tours to see beautiful landscapes covered by colorful autumn leaves. For this year, what makes it special is people can enjoy several spots of autumn leaves nationwide in Japan via online.

H.I.S. Co., Ltd. has branches all over Japan so during the virtual tour each tour guide from Tokyo, Sapporo, Sendai, Kyoto and Fukuoka are appeared and they introduce the area’s history, culture, local food and famous tourist spots.

What is surprising is the tour starts with the scene of inside aircraft and there is a guide Davide-san waiting you in Haneda Airport, the main international airport in Tokyo as if you actually arrived Japan after spending long long hours on the airplane. The scene of airport is enough to entertain you and make you ready to start travelling.

The first destination to see the autumn leaves is Gaienmae, Tokyo. The weather via the screen looks perfect sunny and Ginkgo Tree Line Avenue is fabulous. Tokyo is well known for the place with high buildings or colorful electric ads so it is surprising that some of parks in Tokyo like Gaienmae have tall trees and pretty flower gardens. Here is the spot where you don’t go by yourself but the guide, this time Valentin-san escorts.
Second destination is Sapporo in Hokkaido. The most northern prefecture in Japan. After we saw people in Tokyo wearing T-shirts or light jackets and enjoy sunbathing, the winter already arrived in Sapporo. Piphat-san’s thick winter jacket and the gray cloudy weather make even us feel chilly. He turns his camera to show the autumn leaves but his small (and funny) scream tells the best time here is already over.

The new guide, Takasuji-san, shows Nijo Market, 15 stores and restaurant are gathered. His crab-shape hat is fun to watch and even the people at the market are smiling at him. As various crabs are lining on the store, I would have to admit the one sad thing about the virtual tour is while the guide eats the tasty seafood rice ball, what the audience can do is just watching and guessing how the taste should be. I can see the people add “eating a real seafood rice” for to-do list in Japan.

As dreaming of juicy crabs and sea foods in Hokkaido ,the tour moves on to the third destination, Sendai. Andy-san’s cheerful voice and the samurai hat welcome us. Sendai is located in the northern part of Japan’s main island so the weather there seems cold but the rainbow luckily appears in Sendai and warms up both our feelings and hearts. That’s the gift of live broadcasting; something unpredictable happens.

The fourth destination is Kyoto, the worldly well-known and super popular place that you could easily tell even from the screen. The guide, Robyn-san starts her guide in Kyoto from the bamboo garden and while she is walking, many tourists are also there. Some of them are wearing yukata, the traditional Japanese clothing so as if we travel even into the old old time. As hopping to souvenir and craft shops, each item is dedicatedly hand made so shopping and finding good Japanese crafts is up there.

Fukuoka, the last destination, shows another aspect of Japan since it is located in the different island and is south from Kyoto and Tokyo. Ofuchi-san introduces the history of how Dazaifu Tenmangu Shrine is built and shares the interesting story that the shrine is dedicated to Sugawara Michizane. Because the person was a great scholar, today many students come and pray for their academic success on exams.
If you actually visit these 5 spots, it will take 7 to 10 days so this 90-minute virtual tour is like a summary of Japan. Japan’s size is as same as California, just only one state of the United States. However, as guides mention that the weather in Hokkaido forwards approximately one month ahead from Tokyo or other southern areas. When the north prefectures are ready for winter, the south prefectures still enjoy Indian summer. Japan is bigger and more diverse than its actual size.
In 2020, traveling especially internationally has become a pipe dream. People dream to go anywhere besides own place. The impressive thing about this virtual tour is you can feel extraordinary by the guides walking and showing how each city is now. The lively atmosphere are delivered even via screens and furthermore, you must know all guides’ warm hearts as waiting for our actual visits.
If you are interested in the tour I took, here is the link.
https://bus.hisgo.com/?tag=00cc334c-3ff1-4b90-9503-8f5257f8a3ef
【PHOTO】2020/11/18 LIGHT of WISH -SHIBUYA STREAM 2020 ILLUMINATION-
12月の気配が近づいて、街がいっそう華やぎを見せるころ
渋谷ストリームのイルミネーションに行ってきました。
現状を配慮して、でも、訪れる人たちに束の間の彩りを。
多色に気持ちも明るくなります。
【渋谷xイルミネーション】灯して、祈って、繋がって
https://milanoasai.com/shibuyastreamillumination
【旅記事】渋谷xイルミネーション: 灯して、祈って、繋がって
相次ぐ大型複合施設のオープンで、さらなる活気をみせる渋谷。渋谷駅直結の渋谷ストリームでは、2020年11月19日(金)~12月25日(金)よりクリスマスイルミネーション【LIGHT of WISH -SHIBUYA STREAM 2020 ILLUMINATION-】を開催。
2020年だからこそ従来の参加型ではなく、非接触体験型でデザインされ、自分のスマホを使って見たい光の色を選べます。光にはそれぞれ「感謝」「祈り」「希望」などの言葉が表示され、色で選ぶか、言葉で選ぶかが悩むところ。煌々とする渋谷にそっと柔らかな光が灯されます。
好きな色を灯せる演出

渋谷ストリームの中央にある大階段に、さまざまな形をしたランタンが集結。階段中央にあるQRコードをスマホで読み取ると、愛の赤、祈りの白、感謝の青など6種類の想いの色が表示されます。その中から好きな色を選ぶと、音楽とともに多色に輝いていたランタンがいっぺんにその色に。
スマホ画面の「あなたの想いをランタンに灯そう」のメッセージが効いて、自分の想いが繋がったと感じ、選んだ色にも愛着が深まります。

繋がりの大切さを表現

「本来なら今頃はイルミネーションの点灯式ラッシュなんですけど…」と、スタッフの林田さん。イルミネーションを実行できる嬉しさと、コロナの感染者数が増加している中で実行することへの懸念が感じられました。
「春はミーティングもリモートばかりで、だからこそ、メンバーとは人との繋がりって大切だよねと改めて認識できました。なので、なるべく人に寄り添えるようなイルミネーションにしたかったです」と、星に願いを込めるように、林田さんが優しく話します。

だからこそ、ただ色を選ぶのではなく、色に言葉を添えて、自分の想いが込められるように。そして、その想いに染まった光の情景を写真に納め、誰かに送ることで、さらに別の誰かと繋がれるように。
6か月以上前から、今年の冬がどんな状態かを手探りで取り組んできたスタッフさんの想いが詰まったイルミネーションは、大切な人に想いを馳せたくなるような、イルミネーションの写真を口実に何かを改めて伝えたくなるような、そんな気持ちにさせられます。
ランタンに込められた想い

ランタンにした理由も、昔から人々が願いを託す風習に倣って。昨年のカラフルで華やかなイルミネーションとは違い、暗闇をほんわり照らす光量にも配慮が感じられます。

大階段のほかに、2階・3階の吹き抜け部分にも赤・青・緑の3色のランタンが登場。ディズニー映画のモデルにもなったタイのコムローイ祭りをイメージしています。ふわりふわりと宙に浮かぶランタンが訪れる人たちの視線をそっと上へ。
世界中のランタンが勢揃い

大階段のランタンひとつひとつがユニークな形ですが、そこにも工夫が施されています。海外に行くことが難しい今だからこそ、各国で認識されいてるランタンを揃えました。
日本は旅亭に置かれてそうな灯籠を模していて、アメリカはキャンプの際に登場しそうな形。他にもトルコやフィンランド、中国などがあります。

イルミネーションの開催中、渋谷ストリームの飲食店も「“旅するグルメ” WORLD GOURMET TRIP」という企画を実施。世界を旅する気分を味わおうをコンセプトのもと、世界中の料理をいただけます。
サクッと見て回れる内容

大階段や吹き抜けのイルミネーションも、コンパクトにまとまっているので滞在時間は15分ほどで十分。すぐ傍には400mにわたる渋谷リバーストリートイルミネーション2020も実施され、1か所に滞在して鑑賞するというより、移動しながら見て回る感じです。
今年らしいイルミネーション

画面越しで難なく会話や仕事が進むことを実感した2020年。しかし、声を聴けて、表情が見れても、携帯やパソコンを切った途端、寂しさとも一味違う、手ごたえのないぽっかりとした感触を味わった人も少なくないはず。

ランタンのあたたかな灯りに、自ずと来年のことを祈ってしまいます。元来「祈る」とは、近づくという意味を持ち、目指すところに近づこうとするために行うことなのだそう。距離を気にする今だからこそ、大切な人のことを祈ることでその人に寄り添ってみるのはいかがでしょうか。
<LIGHT of WISH -SHIBUYA STREAM 2020 ILLUMINATION-の基本情報>
住所:渋谷ストリーム 大階段
時間:16:30~23:00(予定)
【活動記録】2020/11/14 American Craft Beer Experience に参加

11月14日㈯に行われた、American Craft Beer Experience 2020 による「ビールの旅:アトランティク・南部(メリーランド州およびバージニア州)」でバージニア州のクラフトビールをご紹介しました。

トークのネタとして、「日本でもバージニア州のクラフトビールが飲めますよ!」と紹介するつもりが、まさかのその販売会社の社長さんと一緒に話すことになるなんて
素敵なサプライズでした!
調べてみると、1935年に世界初の缶ビールが発売されましたが、そこで選ばれたのがバージニア州リッチモンド。ビール大国のドイツや、アメリカ大都市のNYやLAじゃないことにも不思議なご縁を感じざるおえません。

当日はマジョリーさんの素敵な司会に、えみこさんの美しい2州の紹介が後押し
してくれて、自分のパートをこなせました!バージニア州の時に撮った写真を見返すと再訪したくなりますね![]()
期間限定でここからセミナーをご覧いただけますので、気になる方はぜひぜひ覗いてくださると嬉しいです
【旅記事】箱根xミュージアムフリーパス: 対象の6美術館

ミュージアムフリーパス対象の6美術館は西洋画、日本画といった絵画だけでなく、彫刻やガラスなどジャンルもさまざま。飽きることなく幅広い芸術に触れられます。
キラキラ世界にため息「箱根ガラスの森美術館」

男性ボーカルの陽気な「ガラスの森~」というBGMがエントランスで颯爽に流れ、イタリアらしい軽妙さの洗礼を到着後すぐに浴びるのが、「箱根ガラスの森美術館」です。日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館で、屋外と屋内の両方にガラス作品が展示されています。

館内には繊細な模様や色付けに目を奪われる中世時代のヴェネチアン・グラスが展示され、どのような工程でレース柄のガラスが出来上がるのかというのも実物で順々に紹介しているので分かりやすいです。しかし、美術館でひときわ輝きを放っているのが庭園。陽光に照らされ、クリスタルガラスで表現された光の回廊「コッリドイヨ」をはじめ、「水上花火」や「ススキ」、「ローズガーデン」など、ここでしか見られない四季の風景があります。

<箱根ガラスの森美術館の基本情報>
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
電話番号:0460-86-3111
開館時間:10:00~17:30 ※最終入館は終了30分前
休館日:なし
アクセス: 箱根登山バス「俵石・箱根ガラスの森前」下車すぐ
https://www.hakone-garasunomori.jp/
王道なThe美術館「ポーラ美術館」

森の中にたたずむ外観から、すでに美しさが醸し出ている「ポーラ美術館」。ポーラ創業家2代目のコレクションを展示していますが、その数は1万点というから驚きです。モネ・ルノワール・ピカソなど西洋画が中心ですが、日本画や陶磁器、ガラス工芸に化粧道具など多岐にわたります。

在籍している9名の学芸員さんによって実施される企画展も興味深いです。ミュージアムフリーパス期間中はモネとマティス2名に焦点をあてたものが開催されているほか、次回は日本とフランスの150年を紹介するなど、概要を読むだけで再訪したくなります。これからの季節は美術館の周りを歩く「森の遊歩道」も、清々しい箱根の空気や自然を満喫できるので歩きやすい靴で訪れてみてください。
<ポーラ美術館の基本情報>
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話番号:0460-84-2111
営業時間:9:00~17:00 ※最終入館は終了30分前
休館日:年中無休(展示替えにより臨時休館する場合も)
アクセス:観光施設めぐりバス「ポーラ美術館」下車すぐ
https://www.polamuseum.or.jp/
メルヘンな世界にウキウキ「星の王子さまミュージアム」

バスの窓から温和な南仏の邸宅が見え、美術館に入る前から気分がワクワクしてくるのが「星の王子様ミュージアム」です。日本でも人気な『星の王子さま』の世界と、作者であるサン=テグジュペリの生涯を紹介しています。敷地内には作者にゆかりのあるフランスの街並みを模した場所や、幼少期に過ごした別荘・チャペルも再現され、どこにカメラを向けても絵になる可愛い世界です。

庭園もガーデンデザイナーの吉谷桂子さんという知る人ぞ知る方が手掛けています。他にも、本格的な謎解きを実施していたり、お子さん用のワークブックが用意されていたり、さらには作者の生涯も波瀾万丈で興味深かったりと、星の王子さまをメインに訪れても、様々なおまけを堪能できる場所です。

<星の王子さまミュージアムの基本情報>
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909
電話番号:0460-86-3700
開館時間:9:00~18:00 ※最終入館は終了1時間前
休園日:第2水曜日(9/9、10/14)
アクセス:箱根登山バス「川向・星の王子さまミュージアム」
https://www.tbs.co.jp/l-prince/
ひとりの天才に密着「箱根ラリック美術館」

フランス出身のジュエリーデザイナーであり、ガラス工芸家でもあり、そのうえ空間演出家でもあるルネ・ラリックの芸術品が一堂に会している「箱根ラリック美術館」。

ひとりの芸術家を専門にしている美術館は、箱根のなかでも珍しいですが、きらびやかな一点もののジュエリーから、壁を鮮やかなに彩るガラス細工のインテリア、そして手のひらサイズの細かな装飾が光る香水瓶など、学芸員の林田さんが「同一人物とは思えないくら作品が多種多様なんです」という言葉に納得するほど、見ごたえがあります。
さらにレストランが2種類あり、ラリックが手掛けたオリエント急行の車内でいただけるティータイムは、タイムスリップしたような優美な世界に浸れます。

<箱根ラリック美術館の基本情報>
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 186-1
電話番号:0460-84-2255
開館時間: 9:00~17:00 ※最終入館は終了30分前
休館日:年中無休(展示替えにより臨時休館する場合も)
アクセス: 箱根登山バス「仙石案内所前」下車、徒歩1分
http://www.lalique-museum.com/
現代アートが遊具と化す「彫刻の森美術館」

広大な敷地に巨大彫刻がのびのびと展示され、清々しい気分になれるのが「彫刻の森美術館」です。日本で初となる野外美術館として1969年に開館しました。周囲は箱根の山々に囲まれ、時おり登山電車が走る姿も眺められます。

120点の彫刻が展示されているほか、巨大な体験型アート作品「ネットの森」は、子供たちが目を輝かせながらネットで飛び跳ね、大人さえも遊びたいなぁという羨ましい気持ちにさせられます。
奥にはパブロ・ピカソの作品が並ぶ「ピカソ館」や、源泉かけ流しの足湯、高さ18mのステンドグラスがそびえる「幸せをよぶシンフォニー彫刻」も。視覚だけでなく、アートに触れて、楽しめる美術館です。屋内にも展示品はありますが、メインは屋外なので、日焼け対策や防寒対策をしていくと心強いです。

<彫刻の森美術館の基本情報>
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
電話番号:0460-82-1161
開館時間:9:00~17:00 ※最終入館は終了30分前
休館日:なし(悪天候で臨時休館する場合も)
アクセス:箱根登山バス「彫刻の森」下車すぐ
https://www.hakone-oam.or.jp/
日本の芸術と風景に出合える「箱根・芦ノ湖 成川美術館」

観光名所の芦ノ湖に静かにたたずむ「箱根・芦ノ湖 成川美術館」。現代日本画を専門とする美術館で、所蔵数は4,000点と国内最大級の規模を誇ります。展示替えは年3回行われ、一年を通じて様々な日本画を鑑賞できるのが魅力です。さらに美術館では珍しいスタンプカードも実施しています。

そして、こちらの美術館で目を奪われるのは何も絵画だけではありません。重厚な門を通り、美術館に到達するまでエスカレーターを3台も乗り継ぎますが、その甲斐あって展望ラウンジでは雄大な芦ノ湖の景色を見られるのです。
併設しているティーラウンジ「季節風」では作家が造った器で抹茶をいただけるほか、富士山ビールも販売。ここに訪れるときは、ぜひ景色を鑑賞する時間も取っておいてほしいです。

<成川美術館の基本情報>
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根570
電話番号:0460-83-6828
開館時間:9:00~17:00 ※最終入館は終了30分前
休館日:なし
アクセス:箱根登山バス「元箱根港」下車、徒歩1分
http://www.narukawamuseum.co.jp/
ミュージアムフリーパスで素敵な秋のひとときを
ミュージアムをスタンプラリーのように巡れる箱根の「ミュージアムフリーパス」。これも箱根に多くの美術館が集まっているからこそ楽しめる過ごし方。2020年の秋は実り豊かな芸術の秋となりそうです。ぜひ訪れた際は、紅葉に負けないくらい色鮮やかでジャンルを超えた多種多様なアート作品との出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。




































































































































