【TIPS】家のソファから行ける!世界の有名美術館12ヵ所

TRAVEL+LEISUREの「外出控え?ソファにいながらバーチャルツアーに参加できる有名な美術館12ヵ所」より。

おうち時間に慣れてきた今日この頃、家での過ごし方もきっと皆さんそれぞれが工夫して快適に過ごしているのではないでしょうか。そこでその生活にこんな情報も。臨時休館を強いられている美術家や博物館が自宅にいながらも現地に訪れたような気になれる取り組みをしています。記事では有名な12ヵ所を紹介。

日本の美術館・博物館が載っていなかったので、私も調べてみました。東京では美術品を見てるのか、人混みを見ているのか分からない時があるので、周囲や時間を気にしなくてじっくりと好きなものと向き合えるこの状態は案外悪くないんじゃないかと思えてきます。

外に出れないのではなく、楽しめる事が家で出来た。発想の切り替えとか気持ちの持ちようがこの閉塞的な現状で試されていると感じる昨今。皆さんとご一緒に。


1. イギリス・大英博物館

世界最大規模を誇る博物館。入口直後に目の当たりにする開放的な吹き抜けと展示物の青いカバが好きです。あと緻密に文字が並ぶロゼッタ・ストーンが手書きとは信じられません。

大英博物館では時間軸を移動しながら各エリア(アジアやヨーロッパ)の展示品を見れる特設ページがあります。大英博物館の力の入れようがこのページから伝わり、タイムトラベルしてるような動きが楽しいです。

2. アメリカ・グッゲンハイム美術館

アメリカの鉱山王が収集したコレクションが並ぶ、NYの美術館。円盤が重なった美術館外観はフランク・ロイド・ライト氏のデザインで直線的な建造物が多いNYでは逆に目立ってます。

Googleのストリートビューで館内を移動でき、実際に現地で巡ってる流れで作品を見られます。

3. アメリカ・ワシントンナショナルギャラリー

現在2つの展示をオンラインで閲覧できます。1つは「国を仕立てる」と題してアメリカのファッションに注目したもの。18世紀から19世紀にかけての洋服のデッサン画を並び、カラフルな色使いに気持ちもウキウキします。

2つめは「フェルメール特集」。まるで紙芝居のようにフェルメールの絵画が流れていきます。解説が英語なので、美術と英語の両方を学べる一石二鳥的なサイト。展示会以外に収蔵作品も一枚一枚アップされ、アートと遊べる子供用アプリも提供しています。

4. フランス・オルセー美術館

こちらも上記ワシントンナショナルギャラリー同様にオンライン展示会を実施。美術館は元々駅を改装したことは知りませんでしたし、右へ左へと画面が移る勢いが見ていて楽しいです。

そして、何といってもオルセー美術館は収蔵品が魅力。お馴染みのモネ、ゴーギャン、セザンヌにゴッホなど複数の著名な画家が目白押しです。Google Chromeで見れば右クリックで日本語に翻訳もしてくれます。

5. 韓国・国立現代美術館

韓国の現代美術が展示されている美術館。MMCAとも呼ばれています。現在は4つの建物に分かれていて、4つのオンライン展示会に始まり、収蔵品の展示、そして実際に歩いてる気分になれるGoogleストリートビューも勢揃い。あまり知られてない隣国の芸術を知る良い機会になるはず。

6. ドイツ・ペルガモン博物館

ベルリンの博物館が集まった島で最大規模の大きさを誇る博物館。古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡がそのまま移築されたというダイナミックさが魅力。

ここの有名作品は博物館の名前にもなっているペルガモンの大祭壇で、トルコで見つかりましたが発見者がドイツ人考古学者だったため、ここで展示されることになりました。彫刻作品が多数見られるので、絵画に飽きたらこちらで気分転換を。

7. オランダ・アムステルダム国立美術館

まるで王宮のような豪華な外観に息を呑んだ美術館。Googleストリートビューで広々とした館内を自由に散策できます。

日本でもファンが多いフェルメールの作品をオンラインで見れますし、何よりも素敵なのが美術館のキュレーターさんがそれおぞれお気に入りの作品を紹介する動画がYouTubeで公開されています。その中には吉田博さんの作品を英語でご紹介してくださっている回もあり、ファンとしては吉田さんの魅力が世界でも通用すると知り、もう感無量です。

8. オランダ・ゴッホ美術館

オランダを代表する画家、ゴッホの作品を中心にした美術館。絵画は200点を超し、素描などは500点以上、そして個人的な書簡は750通以上の収蔵数を誇ります。オンライン展示会が2つ開催されていて、「ゴッホが読んだ本」ではチャールズ・ディケンズなどお気に入りの作家らが紹介されてるほか、「ゴッホの恋愛事情」では彼の人となりが分かる内容のものも。

作品も一枚一枚眺めることができ、美術館もフロアごとにストリートビューを完備。さらにホームページからは自宅にいながらゴッホを学べる特設ページもあり、英語ですがゴッホのエピソード集では日本の影響も紹介子供用に塗り絵YouTubeチャンネルもあるので、見ごたえたっぷりです。

9. アメリカ・ゲティ美術館

ロサンゼルスの高台に位置し、石油王ゲティが収集したコレクションが並ぶ美術館。8世紀から21世紀までの作品が並び、その中には絵画をはじめ、彫刻や写真など幅広いバリエーション。LAを一望できる高台にあるゲティセンターとビーチ近くにあるゲティヴィラの2ヶ所あります。

ストリートビューでは広大なゲティセンターの館内をスムーズに歩け、道に迷ってしまうことも。オンライン展示会も3つあり、15,000点以上の作品も閲覧可能というこの規模はさすがアメリカ。

10. イタリア・ウフィツィ美術館

ルネサンス絵画が有名なフィレンツェの美術館。イタリア国内の美術館では最大数の収蔵数を誇り、質も折り紙付きです。美術館も含めた一帯は世界遺産にも登録されています。ミケランジェロの弟子だったジョルジョ・ヴァザーリが手掛けた美術館も豪華絢爛で、ストリートビューでは巧みな天井画まで360度で見られるのが嬉しいポイント。オンライン展示会は4つあり、特にピエロ・ディ・コジモ作「アンドロメダをすくうペルセルス」は細かい箇所までズームしながらの動きある解説で、絵画一枚に秘められた面白みを教えてくれます。

11. ブラジル・サンパウロ美術館

頭文字を取って“MASP”とも呼ばれていて、ブラジル国内初の現代的な美術館であり、南半球屈指の美術館ともいわれています。4つの柱で建物を宙に浮かせたデザインが斬新で、ストリートビューからも芸術作品が一丸となってこっちに立ち向かってきそうな一味違う展示方法に好奇心が刺激されます。

ヨーロッパの作品もありますが、オンライン展示会で見られる「19世紀までのブラジル美術」ではイグアスの滝など南米ならではの風景が楽しめ、「ファッションの中のアート」ではエキゾチックで鮮明な洋服が並び、気分も明るくなります。

12. メキシコ・国立人類学博物館→フランス・ルーブル美術館

記事ではメキシコ・国立人類学博物館が紹介されていますが、ウェブ情報が限られていたので代わりに記事末尾で追記されているルーブル美術館を。メキシコ・国立人類学博物館に興味あればオリジナル記事からご確認ください。メキシコ国内の遺跡で発掘されたものを展示していて、アステカ文明やマヤ文明の遺跡は見ごたえあります。

ルーブル美術館ではオンラインツアーを実施していて、他にも可愛い個性的なトリオが1分間で芸術作品1点を英語で紹介するアニメはテンポも良くコミカルさが際立ちます。

子供向けだと思いますが、大人も楽しめる内容です。フランス語の優美な音を聞きたい方はこちらがおすすめ。他にも過去に取り上げた作品をホームページで英語で解説してます。

Googleが一括で管理しているサービスに驚きです。館内を闊歩できるだけでなく、作品ひとつひとつをウェブで確認できたり、その配列を人気順や時系列、似た色合いでまとめられたりできることにも。テーマを絞って作品をキュレートすれば展示会を無限に開催できますね。Googleのサービス、恐るべしです。

ただ同じウェブ上でも美術館ごとに国柄や違いが出てたのが印象的でした。個人的にはオランダやフランスのYouTubeなど動画を使って作品を紹介していくのに、選んだ人のこだわりや想いが感じられて興味深かったです。芸術作品といえども、それは無機物なもの。だからこそ、少しでも人間味を探してしまうのかもしれません。


せっかくなので、東京の美術館・博物館も調べてみました。海外勢に比べるとまだまだなのが正直な気持ちですが、その中でもおすすめを3ヵ所ほど。ウェブを充実すれば館内の混雑も少し緩和されるんじゃないかな?と期待も高まるので、ぜひ日本も取り組んで頂きたいです。

江戸東京博物館

江戸と東京の歴史や文化を伝える博物館として、国技館の隣に開館した博物館。江戸城下町を再現したジオラマなど目で見て楽しめる内容が充実してます。

ホームページから360度で館内を見学できるサービスも。入口のエスカレーターから始まるので、まるで本当に訪れているようなワクワク感があります。

国立科学博物館

通称“かはく”と呼ばれている自然科学を主に扱っている博物館。こちらの博物館はYouTubeチャンネルで動画も公開

4年前や3ヵ月前にポツポツと動画を上げていたのが、1週間前から立て続けに動画をアップしているので、コロナ対策で動いてくださっているんだなと感動も一入です。

③ 江戸東京たてもの園

失われてゆく江戸・東京の歴史的な建物をそのまま移築して展示しているという規模が大きい野外博物館。建物ひとつひとつを360度で見学できるのが魅力です。

しかも、その建物に関連したブログ記事もリンクが貼ってあるので読むことができます。どの建物も目の前の外観が見える場所から始まるので、本当にお宅にお邪魔するような気分を味わえます。

知らなかったことを調べたり、自分の好きなものを発見したりと、今は色々なことを吸収するのにおすすめな時期。状況が落ち着いたらすぐに活動できるよう、今は蓄えます。