【旅記事】コロナ対策x日本帰国:手続きが短縮!しかし着陸から到着ロビーまでは2時間の道のり

2022年4月に2週間ほどタイに滞在し(タイ入国の詳細はこちら)、4月末に日本に帰国しました。EUやアメリカに比べると依然、水際対策が厳しめの日本。フライトに乗る前に何が必要で、何をしたかをご紹介することで不要なドキドキや驚きは避けられるはず。少しでも再び世界との距離が縮まり、多くの人たちが行き交う日々になることを願います。

出国する72時間以内に準備

日本への帰国が決まったら、最初にすることがPCR検査を受けられる場所探しです。出国する72時間以内に検査を受け、陰性証明書を提示しないと飛行機にも搭乗できません。

しかも検査証明書は所定のフォーマットを推奨しています。多くの医療機関ではメールで検査結果が送られてくるケースが多いため、そのフォーマットに記入してもらえるかを確認することも大切。

PCR検査の方法も、LAMP法やらRT-PCR法やらと指定されているので、自分が受ける予定の検査は何なのかも併せて確認しておくと安心です。

タイやヨーロッパなど、日本人が多い地域では日本大使館がPCR検査場をリスト化してたり、既に帰国者が体験談をブログで紹介してたりするので、それも貴重な情報源です。

出国する6時間前までに準備

PCR検査の場所が決まったら、今度はアプリのMySOSをダウンロードし、ファストトラックの準備。

入国時に必要な書類をアプリで事前に提出することで、到着時の手続きを簡略化できるのです。

何を提出するかというと、①質問票、②誓約書、③ワクチン接種証明書 ④出国前72時間以内の検査証明書 の4点。

①と②は、質問事項を入力していくので、サクッと出来ます。ただ利用する飛行機の便名や席番号も必須項目なので、調べるのに少し時間がかかることも。

③は、日本の自治体も発行しているもので、何のワクチン(ファイザーやモデルナ)を、いつ受けたかが掲載されている書面。今回、タイ入国に必要な「タイランド パス(詳細はこちら)」を申請する際にも求められていたので、その時に提出したものを再び活用。

審査が完了すると赤かったMy SOSが黄色になります。

さらに登録受付の終了時刻を示すカウントダウンが開始。事前審査は日本到着の16時間前に行う必要がありましたが、4/27より6時間前に短縮と、少し緩くなりました。

バンコクでPCR検査

バンコクでPCR検査ができる場所を探したところ、ホテルに近い病院だと1回の検査費用が4,500バーツ(約17,000円)と案内されました。

しかし、前回ドイツで検査を受けた時は49ユーロ(約6,700円)だったので、高額だと感じて少し躊躇。

自分で調べたところ、多くの場所が4,000バーツ前後(約15,000円)だったのですが、MEDCONSULT CLINICでは1,500バーツ(約5,700円)で検査を実施していることを発見。ネットで予約ができ、決済も現地で現金もしくはカードだったので、ここに決めました。

ロケーションは、日本人が多く住むトンローと呼ばれるエリアの近く。タクシーで向かいましたが、運転手の方もご存知なようで、大通りから細い路地(ソイ)に入ってぐんぐんと進んだ先、目的地のすぐ目の前で降ろしてもらえました。

4~6階建てのスポーツジムやテナントが複数入っているビルの一角にあり、入口には「COVID-19 TESTING」の大きな看板があったので、迷うことなく到着。予約した際に入力したメールアドレス、名前、パスポート番号を受付で確認したら、会計をすませます。

この会計の際に、日本政府が指定した所定の検査証明書を渡されました。病院のハンコやサインは押され、検査方法なども既に記入済み。あとはメールで届く検査結果を自分で記入してほしいとのことでした。

検査は、綿棒でノドと鼻をぬぐう方式で、約5分で終了。多くの旅行者で賑わっていましたが、到着してから検査終了まで、ものの15分ほどで完了しました。11時に検査を受けると、翌日午後(15~17時)にメールで検査結果が届くと言われましたが、実際には早くも当日17時にメールを受信。

自分で結果を検査証明書に記入し、スマホで写真をパチリ。MySOSに提出し、審査も完了したところ、画面が黄色から緑に変化。これで帰国に向けた準備はバッチリです。

日本(羽田空港)到着時の流れ

バンコクでは以前と同じようにチェックインし、飛行機に搭乗。そのまま羽田空港に到着したところ、飛行機から出るための許可取りに10~15分ほど時間を要し、まずは日本に入国する人、次に乗り継ぎの人という順番で機外へ。

到着ロビーとは逆方向に歩き、書類のチェックを受けますが、ファストトラックを完了していれば緑色の画面を提示するだけでOK。それでも早朝の羽田空港には続々と飛行機が到着し、チェックを受けるだけでも長蛇の列でした。

その次はアプリの確認。MySOSの通知や権限の設定を調べられますので、アプリのショートカットをデスクトップに置いておくと便利です。

そして抗原検査に進みますが、意外と大量の唾液を求められて、時間を要する人が続出。個人のブースにはレモンの写真が申し訳なさそうに貼られています。直前に飲食をしていると正しい検査結果が出ないということで、抗原検査が終わるまでは飲食は控えた方が良いです。

抗原検査が終わってもチェックの嵐は続きます。ワクチン接種や出国した国について聞かれ、抗原検査後の待機日数や待機場所について知らされます。指定されている国(韓国など)だと、3日間の自宅もしくは指定された施設での待機が求められます。幸いにもタイは非指定国で、私もワクチン接種証明書があるので、抗原検査が陰性なら待機なしですみます。

その後、待合室で抗原検査時に言い渡された番号がディスプレイに表示されるまで待ちます。しかし、ここが一番の長丁場。30分ほど時間がかかります。待合室には電源があり、椅子もあり、自販機もあるので(搭乗ゲートの一角だから)、仕事をしたり、飲み物を飲んだりと時間をつぶす方たちがほとんどでした。

この待合室で電話していた女性いわく、国内線の乗り継ぎに間に合わないとのこと。確かに今までは到着してから1時間以内には自由の身でしたが、今では2時間過ぎても入国審査はおろか、預けた荷物も受け取れない状態。到着してからの予定もゆとりを持って組んだ方が良さそうです。

番号がディスプレイに表示されたら、検査結果を聞き、陰性なら無敵の赤いカードが渡されます。その後、従来通りに入国審査を受け、既に整列されているスーツケースを受け取り、税関も通過。 飛行機が着陸してから2時間~2時間半後に到着ロビーに出てこれました。

昨年10月との違い

2021年10月にもドイツから日本に帰国したのですが、その時から変わったことはファストトラックの存在です。

以前は機内で質問票や誓約書を記入しないといけませんでしたが、それが不要になっただけでも嬉しいです。書類を持っての移動続きだと、知らないうちにパスポートや重要書類を落としてしまうんじゃないかと不安になります。

前回は成田空港、今回は羽田空港でしたが、成田空港の時は建物の外に出て、違う建物に移動するなどバックヤード的な場所を巡ったのに対し、羽田空港は常に空港内をぐるぐる回っていたので、寒い思いもせずにすみました。

ただ普段は飛行機から空港中央部に向かって歩くところを飛行機から空港の端へと逆方向に進むので違和感ありです。さらに羽田空港の方が歩く距離は長く感じました。旅行とは一味違いますが、歩きやすい靴で挑む方が良いです。

お手洗いも機内で済ませておくと時間短縮につながるはず。早朝の羽田空港は混雑しており、待ち時間も長いです。同行者がいれば交代でトイレに行くこともできますが、1人だと列に並び直す羽目になることも。抗原検査の結果待ちの時には十分に時間もあるので、その時にお手洗いに行くのがおすすめです。

大変なのはスタッフさんも同じ

フライトで疲れも蓄積するなか、到着してからのチェックと検査の連続は辛いものですが、それは早朝5時から待機しているスタッフさんも一緒。

乗客に怒鳴られてしまうこともあると聞き、現場の苦労はひとしおなはず。ルールや制度を決めるのは上部ですが、実際にうまく機動しているのは現場のおかげ。お互いが大変だからこそ、サクッと済ませて負担は減らしたいところです。

2022年こそ、ここ数年停滞していた動きや流れが挽回できる年になりますように。そして、再び世界がひとつに繋がれる日々が訪れますように。