2022年11月末にバンコクから日本に帰国しました。10月上旬よりワクチンを3回以上接種済みであれば出発72時間前からのPCR検査が不要となって以来の初海外渡航です。
帰国前にワクチン証明書をウェブ登録しておけば、到着してからもスムーズに空港から出られます。その早さはコロナ前と同じくらい。以前より使用していた「My SOS」(詳細は2022年4月、8月の投稿で)ではなく、「Visit Japan Web」から行うのが新しい点です。
Visit Japan Webとは?
今回新たに登場した「Visit Japan Web」とは、デジタル庁によるサービスで、海外から日本に入国する人たち(外国籍・日本国籍の両方)の検疫・入国審査・税関申告の手続きを事前に行うものです。
アカウントの作り方
方法は、まず「Visit Japan Web」のサイトで自分の情報を入力していきます。ウェブ上で行うのでパソコン、スマホどちらからでもアクセス可能です。
ログインの際に必要なメールアドレスとパスワードを設定し、ログインすると利用者の登録画面へ。
そのまま「本人の情報」に進むと、パスポート情報、日本での連絡先を入力します。日本の連絡先は任意となっていますが、帰国時の必須項目になるので、この時に入力しておくと便利です。
自分の情報が終わると、「同伴家族の情報」も登録できるようになるので、赤ちゃんやお子さんがいる方は、同様の入力を行います。
ファストトラックで帰国時もスムーズ
そして、トップ画面の下部にある「入国・帰国の予定を登録」も操作できるようになり、到着日や便名などを入力していきます。My SOSのときに聞かれた席番号は不要です。
最初に行えるのが「検疫手続(ファストトラック)」。登録前の画面は赤いですが、パスポートとワクチン接種証明書をアップロードし、質問票WEBを答えていくと、最終的に「審査完了」という青い画面へ変わります。
パスポートとワクチン接種証明書はスマホのカメラから撮影した写真、もしくはスキャンしたPDFのどちらでも大丈夫です。ワクチン接種証明書は、自治体が発行したものとなります。画像を審査するのに時間がかかる場合があり、日本に到着する6時間前に完了していないといけないので、早めに申請しておくと安心です。
質問票WEBは、My SOSと同様のものでした。こちらは提出する書類はなく、回答のみなので早く終わります。
「出国前72時間以内の検査結果証明書」の項目がありますが、ワクチン3回を接種している場合は、未登録のままで大丈夫です。
パスポート、質問票WEB、ワクチン接種証明書の3か所を登録するとQRコードが提示されるので、帰国時はこのQRコードが大切になります。
飛行機から出ると、このQRコードを見せるよう大勢のスタッフが待ち構えているので、スクリーンショットで保存しておくと安心です。
早朝5時に羽田空港に到着しましたが、8人くらいのスタッフが通路をふさぐように立っていたので、一瞬ひるみました。QRコードを提示すると代わりに赤い「健康カード」を渡されて、その後はすいすいと通過できます。
MySOSになかった新機能
「Visit Japan Web」で新たに加わったのが「税関申告の準備」です。
よく飛行機の中で、家族の代表者が書いていた「携帯品・別送品申告」もウェブから申請可能です。
書類同様の質問を入力していくと、こちらも最後にQRコードが登場。これを提示すると自動化ゲートが開かれるので、職員と接することなく、税関も通過できます。
ただし、自動化ゲートを利用する際は、ひとり一人にQRコードが必要となるので同伴家族が多い場合はかえって面倒になることも。その際は、職員がいるレーンで代表者のQRコードのみを提示すれば用紙に記入する必要はありません。
渡航復活の予感
デジタル化のおかげで帰国前の手続きが増えている反面、それでも出発72時間前のPCR検査がなくなり、負担は相当軽減されました。帰国直前に検査を受けてみたら無症状で感染していたというドッキリも防げるのは助かります。
日本を発つ時から春に比べて空港に賑わいが戻り、機内もビジネスよりレジャー客の姿が多いです。なので機内も明るく、軽やか。久しぶりの陽気な雰囲気を懐かしく、往来が再開された現状に感謝と喜びが込み上げてきます。