世界の幸せな国Top10はこれだ!

旅専門の海外メディア、TRAVEL+LEISUREでは「世界の幸せな国上位10か国(These Are the 10 Happiest Countries in the World)」という題で、World Happiness Reportの内容を掲載してました。どんな国がランクインし、果たして日本は何位なのか?

できることなら幸せを望む日々です。幸せな国の共通点や、何が幸せなのか?など、レポートを起点に幸せについて考えてみました。皆さんにとっての幸せも、ぜひ聞きたいです。

世界の幸せな国10位~5位

幸せ度は、高品質な医療へのアクセスや平均寿命の長さ、安定した経済に自由など、色々なデータが組み合わさって判断されるようで、2021年はコロナによる影響も考慮されています。

10位に滑り込んだのは、オーストリア。美しい自然はもちろん、充実したスキー場に加え、音楽の都ウィーンの存在もランクインに影響しました。さらに寛容的でもあり(これに私は懐疑的ですが)、GDPに平均寿命の長さも評価されたそうです。

9位は、昨年のランクでも8位だったニュージーランド。社会支援のサポートが高評価され、さらにディストピア(逆ユートピアや否定的、悲壮感が強調されたもの)を感じる要因が少ないのも理由です。

8位は、ノルウェー。2019年は3位、2020年は5位と後退しつつも、3年連続でトップ10に入っている実力者です。フィヨルドや山々、それに氷河を含む豊かな自然を有するバイキングの地です。

7位は、驚いたことにドイツ。2021年が17位だった背景を見れば大躍進です。ベルリンにおける芸術や充実したナイトライフのベルリンをはじめ、オクトーバーフェストが開催されるミュンヘンなど、幸せな生活を提供している点が高得点でした。

6位は、自然豊かなスウェーデン。首都ストックホルムをはじめ、主要な都市は人口密度が高い一方で、自然へのアクセスはきちんと整備され、強力な社会支援に加え、生活の自由度と平均寿命の高さが後押ししました。

世界の幸せな国5位~2位

皆さんが思い浮かんだ国は登場しましたか?ここから、いよいよ上位国の発表です。

5位は、旅先としても評価が高いオランダ。水路と町並みが調和した景観を持つ、首都アムステルダムは世界遺産に登録されています。美術館巡りや音楽鑑賞など、さまざまな楽しみ方ができますが、どうやら旅行客だけでなく地元の人たちの幸福度にも貢献しているそうです。

4位は、スイス。小国でありながら、豊かな自然はお墨付きで、通年において訪れる人たちが絶えません。また時計やチョコレートなど、世界的に名高いメーカーの本拠地でもあります。GDPも高く、安定しているゆえに、財務面の安全性が高いのもポイントです。

3位は、長年にわたりトップ5に君臨しているデンマーク。ヨーロッパ大陸に位置しながらも、長年の歴史により、北欧に含まれています。所得税が世界的に高いですが、そのおかげで社会福祉もばっちり。男女の賃金差も小さく、ヨーロッパの中で最もデジタル化された社会ともいわれています。

2位は、ヨーロッパの最北端に位置するアイスランド。温泉に火山、氷河に瀑布といった唯一無二の地形を持つ国は長年、旅行者を惹きつけてきましたが、近年は住民にも居心地の良さを提供しているようです。以前見たTVでも、新しい国だからこそ、しがらみがなく暮らしやすいと住民が言っていました。

世界一幸せな国とは?

トップ10に入っている国は、どこも社会福祉や盤石な経済基盤をもつ国々ですが、それらを差し置いて1位になったのは…?

フィンランドでした。2017年にの5位を最後に、3年連続で1位に輝いているのだから驚きです。手厚い社会支援、健康な高齢者が多い、自由、ディストピアに対する認識の低さなど、複数のカテゴリで高得点を誇りました。

ランクインした国の共通点を考えてみた

最初、このランクを見たときに「寒い国」が多いなと気付きました。楽天具合から見たら、イタリアやスペインが上位にきてもおかしくなさそうなのに…。でも、炎天下の外から冷房ガンガンの部屋に入ったときと、氷点下の外から暖房ぬくぬくの部屋に入ったときを比べたら、私は温かい部屋の方が幸せを感じます。

国民性も大きく影響してるんだと思います。「はーい!私、幸せでーす!!」と猛アピールする人もいれば、謙虚さが勝り「そこそこですね」と言い留める人もいるはず。それに幸せを感じる基準は人それぞれ。大凶を引いた友人が末吉で喜んでいる姿は、私にとって感慨深かったです。

でも、1つだけ言えるのは、やっぱり自然との距離が近い国が幸せだと感じやすいのではないでしょうか。北欧は森や水辺に囲まれ、すぐにアクセスできます。この環境によって、人は気分転換ができ、新しい気持ち(ちょっと明るさも加えて)でものごとに取り掛かれるのだと思います。

日本は何位?

肝心の日本は何位なのか、気になり、情報源のレポートで調べてみました。

日本は、40位。ポーランドの下、ブラジルの上です。アジア勢で比べてみると、台湾が19位、韓国が50位、中国が52位、香港が66位です。この並びが、何とも言えず、しっくりきます。皆さんは、いかがでしょう?

以前は50位だったので、大躍進です。

見えないから惹かれる「幸せ」

さて、冒頭でも聞きましたが、皆さんにとって「幸せ」って何でしょう?安定した経済、充実した福祉、選択の自由、差別の撤廃、自然へのアクセスなど、幸せだと感じる要素は星の数ほどありそうです。

旅関連の仕事に就きたい夢を叶えている私は幸せな反面、毎回、ベストを尽くした原稿が翌日には陳腐に見え、自己嫌悪のもと、次回こそは頑張ろうと終わらないイタチごっこをしている姿を幸せとは言い難いです。

すべてはバランスだと思っています。誰かと一緒にい過ぎるとそれが当たり前になり、1人の時間が不自然に感じる。そういうとき、依存しているのかなと不安になります。隣に誰かいることは幸せなことのはずなのに、その影響で一人の自分を楽しめないのはもったいないです。誰かといる自分、ひとりの自分、どちらも楽しむには適度なバランスが必要ではないでしょうか。

バランスが整ってくると、今を楽しむゆとりも生まれてきます。頬をなでる風が心地よかったり、日向ぼっこに微笑んだり、大切な人を慈しんだりと、自分が幸せだと感じるときは常にちょっと油断したときや、心が緩んでいるときでした。

ランキングは確かに大切ですが、幸せは人それぞれ。外からの圧力や言葉にも影響されますが、自分が思う幸せの定義がある限り、自分は幸せになれると信じています。