国宝の犬山城が控える城下町で1年に一度の春の祭典、犬山祭。各町から13基の山車が路地を闊歩する様子に胸は高まり、かけ声に身体がうずく。見ず知らずの人たち全員がかっこいい。お祭りって魔法のような時間。
日中は、山車のからくりが披露され、夜は提灯に照らされて。LEDではなく、ひとつひとつに火をつける様子から慈しみが垣間見え、あたたかい。来年も再来年も、ずっと続くことを願ってしまう。多くの人に知ってほしい景色がここにありました。
春になると自然と心がわくわくするのは、きっと太古の昔に私たちが頑張って冬を耐えてきたことを身体の細胞が覚えているからなんじゃないかなって。確かな理由なんて必要なくて、ただ春は明るくて、美しくて、それで十分なのです。