2021年10月18日(月)に、ドイツから日本に帰国しました。
まだまだ水際対策が厳しく、帰国するためには帰国日2日前から準備を始めないといけません。
ドイツから日本まで、一連の流れをここで綴ろうとしたところ、あまりにも長すぎたので、まずはドイツ編をお届けします。
出発前に用意するもの3点
日本に帰国する前には、まず大使館のホームページを確認。
ドイツ入国する際も、デジタル申請書を提出する必要があったり、日本への規制が緩和されたりと、新しい情報が逐一掲載されています。
そうは言っても膨大な情報量なので、自分に必要なものを拾っていくと、帰国前に3つのものが必要と判明しました。
①出国72時間前に受けたPCR検査「陰性証明書」
②携帯アプリ「mySOS」
③web質問票の回答後に表示される「QRコード」
①で重要なのは日本が指定した検査方法で実施している場所でしか認められません。なので、ドイツだと自宅でできる検査や街中の無料で受けられる検査など、選択肢が多そうに見えそうですが、実はどれもNG。ここで再度活躍するのが大使館のホームページ。該当する検査会場と検査方法が羅列しているので、ここに行けば大丈夫です。
私は、最初は知り合いも訪れた「The Centogene Test Center」に行こうとしたのですが、証明書は検査後の翌日に再訪して医師に書いてもらわないといけません。そして、落とし穴だったのが、その医師は土日が不在だったこと。日曜日(10/17)に発つので、金曜に検査を受け、土曜に証明書を入手しようと思ったのに、まさかの展開。そして、その事実を検査1日前の木曜に知るという衝撃です。
しかし、都市だからこその良い点は、選択肢の多さ。空港には、私が行こうとしていた検査場のほかに空港直属のクリニック(ただし中国人が多いと噂)のほか、フランクフルト中央駅前の「Coronatest.de」もありましたので、中央駅の方を予約しました。お値段も49€と他に比べて割安です。
②のアプリは、インストールしておくだけでOK。アプリを開くとパスポート番号や氏名を入力する欄が出ますが、これは日本到着時に入力しても大丈夫です。
③は厚生労働省によるもの。帰国する便名やら座席番号など詳しく聞かれます。そして、最後にQRコードが出るので、これを印刷するか、画面保存します。到着後にQRコードの提示を求められるので、携帯で回答して、そのままスクリーンショットしておくのが一番簡単かなと思います。
現地でPCR検査を初受診
さて、帰国する前には何が何でも「陰性」の称号を得ないといけません。毎日、新規感染者が数千人出ているドイツにいるので、自分も知らないうちにかかっているかも?と疑問もあり、ここで潔白を証明したいところ。
coronatest.deは、中央駅出て右側、徒歩約2分の場所にあります。ミント色のホテル エクセルシオール横で、窓に大きく表示されているので、見つけやすいです。予約した11時の5分前に到着し、受付で予約内容のメールとパスポートを提示。
ホームページから予約できますが、重要なのが最初に届く予約内容の確認メールに記載されたURLをクリックすること。それで予約が確定し、英数字4桁の予約コード(Buchungscode)付きのメールが再度送られてきます。
受付後は、検査までの順番待ちとなり、待つこと約10分。予約コードのメールとパスポートを再度、お医者さんに提示。このとき、私は日本の証明書フォーマットを印刷し、ここに書いてもらいたいと伝えたところ、お医者さん曰く予約の際に、英語、ドイツ語のほかに日本語での証明書発行にリクエストをいれたからか、同フォーマットのものが検査後24~36時間後にメールで送られてくると教えてもらいました。
これで料金は€49.99。午前中に受けて、その日の夜までに証明書が発行されるSame Day PCRだと€79.99、30分以内に診断されるExpress RT-PCRだと€119.99といったように、お金を出せば早めの取得も可能です。日本大使館が紹介していた検査場のなかで、coronatest.de が比較的リーズナブルで、診断書もメールで送付されますから、使いやすいと感じました。
RCTという検査方法といっても、やり方が3種類(鼻咽頭ぬぐい液・唾液・鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合)あります。大使館では、鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合を指定していたので、それを選択しましたが、鼻に棒が思ったより長く入り、自分の鼻の長さに感激しつつも痛かったです。
あとからJALの人に聞いたのですが、ここで唾液の検査方法を選ぶと、日本の指定した検査方法とは違うので一発アウトだったとのこと。帰国する前から、既にひやひやです。
結果はメールで、土曜22時に届きました。検査を受けてから35時間後という、ギリギリ時間内に間に合わせてくるところがニクイです。無事に陰性だったので、これで一安心。証明書を印刷して、荷造りに励めます。
フランクフルト空港での流れ
帰国当日、フランクフルト空港にはターミナルが2つあり、主要はドイツルフトハンザ航空を筆頭にスターライアンスの航空会社が飛び交うターミナル1.一方の私が乗るJALはターミナル2で、コロナ前からガラガラな印象は、コロナ後も変わらず、ガラガラです。
チェックインで、パスポートと陰性証明書を提示し、アプリのインストールとweb質問票について確認。その後、免税品があったので税関に向かうと、普段は旅行客で長蛇の列を成しているのに、ガラガラ。職員も暇そうだな、と一瞬嫌な予感した途端に免税品の荷物提示を求められるという。普段だとスーツケースを一瞥するだけで完了な手続きが、細かく見られました。実際は2点ほどの確認で終わったので、大物や高価なものを1か所にまとめておくと提示しやすいです。
そして、空港内で苦労したのが免税手続き。ターミナル2だと税関の横に税金を払い戻してくれるカウンターがあるのに、閉鎖中でした。なので、出国審査を受けて、モノレールに乗り、ターミナル1へ。荷物検査もこなし、ターミナル1に到着すると搭乗客やお店もターミナル2より多く、賑やか。だから払い戻しカウンターもオープンしているのかと納得しました。
ちなみにターミナル1に行かずとも、記入した用紙を封筒に入れて郵送する方法でも大丈夫。ポストはターミナル2のチェックインゲート側にあります。
空港より事前準備が大変だったドイツ出国
PCR検査で痛感したのが、フランクフルト滞在で良かったという地の利。例えばベルリンやミュンヘンなど、フランクフルトより大都市な場所でも、そこからは日本への直行便が出ておらず、フランクフルトまでの移動時間を考えて準備をしないといけません。
万が一、陰性だったり、書類の不備があったりした場合は搭乗を拒否されることもあり、そうなった日にはここまで来た交通費や労力、それにこれからの対応を考えるだけで、どこに怒りと悲しみをぶつけてよいやら、途方に暮れてしまいます。
何はともあれ、無事に搭乗できて、ひと安心。ただし、再び試練の時が日本到着後から本格始動するのでした…。