相次ぐ大型複合施設のオープンで、さらなる活気をみせる渋谷。渋谷駅直結の渋谷ストリームでは、2020年11月19日(金)~12月25日(金)よりクリスマスイルミネーション【LIGHT of WISH -SHIBUYA STREAM 2020 ILLUMINATION-】を開催。
2020年だからこそ従来の参加型ではなく、非接触体験型でデザインされ、自分のスマホを使って見たい光の色を選べます。光にはそれぞれ「感謝」「祈り」「希望」などの言葉が表示され、色で選ぶか、言葉で選ぶかが悩むところ。煌々とする渋谷にそっと柔らかな光が灯されます。
好きな色を灯せる演出
渋谷ストリームの中央にある大階段に、さまざまな形をしたランタンが集結。階段中央にあるQRコードをスマホで読み取ると、愛の赤、祈りの白、感謝の青など6種類の想いの色が表示されます。その中から好きな色を選ぶと、音楽とともに多色に輝いていたランタンがいっぺんにその色に。
スマホ画面の「あなたの想いをランタンに灯そう」のメッセージが効いて、自分の想いが繋がったと感じ、選んだ色にも愛着が深まります。
繋がりの大切さを表現
「本来なら今頃はイルミネーションの点灯式ラッシュなんですけど…」と、スタッフの林田さん。イルミネーションを実行できる嬉しさと、コロナの感染者数が増加している中で実行することへの懸念が感じられました。
「春はミーティングもリモートばかりで、だからこそ、メンバーとは人との繋がりって大切だよねと改めて認識できました。なので、なるべく人に寄り添えるようなイルミネーションにしたかったです」と、星に願いを込めるように、林田さんが優しく話します。
だからこそ、ただ色を選ぶのではなく、色に言葉を添えて、自分の想いが込められるように。そして、その想いに染まった光の情景を写真に納め、誰かに送ることで、さらに別の誰かと繋がれるように。
6か月以上前から、今年の冬がどんな状態かを手探りで取り組んできたスタッフさんの想いが詰まったイルミネーションは、大切な人に想いを馳せたくなるような、イルミネーションの写真を口実に何かを改めて伝えたくなるような、そんな気持ちにさせられます。
ランタンに込められた想い
ランタンにした理由も、昔から人々が願いを託す風習に倣って。昨年のカラフルで華やかなイルミネーションとは違い、暗闇をほんわり照らす光量にも配慮が感じられます。
大階段のほかに、2階・3階の吹き抜け部分にも赤・青・緑の3色のランタンが登場。ディズニー映画のモデルにもなったタイのコムローイ祭りをイメージしています。ふわりふわりと宙に浮かぶランタンが訪れる人たちの視線をそっと上へ。
世界中のランタンが勢揃い
大階段のランタンひとつひとつがユニークな形ですが、そこにも工夫が施されています。海外に行くことが難しい今だからこそ、各国で認識されいてるランタンを揃えました。
日本は旅亭に置かれてそうな灯籠を模していて、アメリカはキャンプの際に登場しそうな形。他にもトルコやフィンランド、中国などがあります。
イルミネーションの開催中、渋谷ストリームの飲食店も「“旅するグルメ” WORLD GOURMET TRIP」という企画を実施。世界を旅する気分を味わおうをコンセプトのもと、世界中の料理をいただけます。
サクッと見て回れる内容
大階段や吹き抜けのイルミネーションも、コンパクトにまとまっているので滞在時間は15分ほどで十分。すぐ傍には400mにわたる渋谷リバーストリートイルミネーション2020も実施され、1か所に滞在して鑑賞するというより、移動しながら見て回る感じです。
今年らしいイルミネーション
画面越しで難なく会話や仕事が進むことを実感した2020年。しかし、声を聴けて、表情が見れても、携帯やパソコンを切った途端、寂しさとも一味違う、手ごたえのないぽっかりとした感触を味わった人も少なくないはず。
ランタンのあたたかな灯りに、自ずと来年のことを祈ってしまいます。元来「祈る」とは、近づくという意味を持ち、目指すところに近づこうとするために行うことなのだそう。距離を気にする今だからこそ、大切な人のことを祈ることでその人に寄り添ってみるのはいかがでしょうか。
<LIGHT of WISH -SHIBUYA STREAM 2020 ILLUMINATION-の基本情報>
住所:渋谷ストリーム 大階段
時間:16:30~23:00(予定)