東京から気軽に訪れることができる「箱根」。良質な温泉に風光明媚な富士山と自然豊かなエリアですが、実は多くの美術館が集まり、多種多様な芸術作品を鑑賞できるため、美術館好きなら何度も通いたくなる場所です。
そんな美術館の宝庫ともいわれる箱根で販売されているのが「ミュージアムフリーパス」。2日券と3日券の2種類で、箱根の中でも人気の美術館6か所を巡れるだけでなく、期間中なら再訪できるのも嬉しいポイント。なので、お気に入りの作品を午前見て、閉館直前に見納めに戻ることもできるという、好きな作品を満喫するのをとことん応援してくれるパスです。
箱根の「ミュージアムパス」とは?
2020年9月1日~12月20日までの販売期間ですが、販売数が限定6,000枚なのだから要注意です。さらに販売場所も美術館ではなく、箱根登山鉄道の駅やバスの案内所、それに小田急旅行センターなど限られていますが、セブンイレブンでも購入可能なので、こちらが便利です。
<ミュージアムフリーパス>
2日券 大人3,600円 小学生1,500円
3日券 大人4,200円 小学生1,800円
対象施設:①箱根ガラスの森美術館 ②ポーラ美術館 ③星の王子さまミュージアム ④箱根ラリック美術館 ⑤彫刻の森美術館 ⑥箱根・芦ノ湖成川美術館
販売期間:2020年9月1日~12月20日(※10月31日までだった期間が延長しました!)
美術館と箱根両方を満喫するおすすめルート
ミュージアムフリーパス対象の6美術館ですが、どのように巡るかは頭の悩みどころです。箱根ガラスの森美術館、ポーラ美術館、星の王子さまミュージアム、箱根ラリック美術館の4か所は仙石原エリア、彫刻の森美術館は二ノ平エリアという小涌谷と強羅の中間地、そして箱根・芦ノ湖 成川美術館は芦ノ湖に位置します。
ミュージアムフリーパスは、箱根の公共交通機関を乗り降りできる箱根フリーパスとの併用ですので、欲をいえば箱根フリーパスを使って様々な乗り物も満喫したいところ。そうなると2日券ではなく、3日券の方が断然、箱根を堪能できます。
<1日目>
箱根湯本→箱根登山電車で「彫刻の森」駅下車→彫刻の森美術館
その後、箱根登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船と箱根ゴールデンコースを満喫
海賊船で「元箱根」港下船→箱根・芦ノ湖 成川美術館
1日目は芦ノ湖エリアに宿泊
<2日目>
芦ノ湖→箱根登山バスで「箱根ガラスの森前」下車→箱根ガラスの森美術館
その後、観光施設めぐりバスで「ポーラ美術館」下車→ポーラ美術館
2日目は仙石原エリアに宿泊
<3日目>
仙石原エリアから徒歩もしくはバスで、星の王子さまミュージアム
その後、徒歩で箱根ラリック美術館に行き、コンプリート!
この行程だと箱根フリーパスで乗れる交通機関を網羅しつつ、ミュージアムフリーパスの施設も全部巡れて、箱根を存分に満喫できます。
おすすめのホテルですが、1日目に芦ノ湖の湖畔にある「山のホテル」に宿泊、そして2日目に仙石原にある「箱根ハイランドホテル」に宿泊すると、荷物を次の宿泊先のホテルに届けてくれるサービスがあります。なので美術館に行っている間は荷物を持たず、身軽に巡れるのが嬉しいポイントです。
さらに「箱根ハイランドホテル」は星の王子さまミュージアムと隣接しているので、実はホテルの敷地から直接、美術館に入れる裏口が使えます。
2日間でも巡れる弾丸ルート
ミュージアムフリーパスは3日間がおすすめですが、2日間でも全部の美術館を巡れます。その場合、目的地に最短ルートで向かえるバスを駆使する行程に。
<1日目>
小田原・箱根湯本→箱根登山バスで箱根ラリック美術館
徒歩で、星の王子さまミュージアム
観光施設めぐりバスで「ポーラ美術館」下車→ポーラ美術館
1日目は仙石原に宿泊
<2日目>
仙石原からバスもしくは徒歩→箱根ガラスの森美術館
観光施設めぐりバスで「彫刻の森」下車→彫刻の森美術館(直前のバス停が「彫刻の森駅」なので要注意)
彫刻の森美術館から徒歩8分の「二ノ平入口」で箱根登山バスに乗車。
その後、「元箱根港」下車→成川美術館
箱根ラリック美術館と星の王子さまミュージアム間は徒歩で行き来できます。箱根ガラスの森美術館も近くにあり、バス停で3~5つほどの距離。ポーラ美術館も同じ仙石原エリアですが、丘の上に立地しているので、バスで向かうのがおすすめ。ポーラ美術館行きのバスは他のバスに比べると本数が少なめなので、事前に時間を確認しておくと心強いです。
何か所を巡ればお得に?
コンプリートは難しいけれど、金額のもとは取りたいと思う人も少なくないはず。その場合は、2日券 大人3,600円、3日券 大人4,200円なので、2日券だと3施設以上、3日券だと4施設~5施設以上です。
入館料では彫刻の森美術館の大人1,200円が最安値で、最高値はポーラ美術館の大人1,800円。他の美術館はその中間に位置します。
箱根の魅力満載なコンプリート賞
ミュージアムフリーパスをコンプリートすると、特製マスキングテープがもらえます。箱根ゴールデンコースが開通して60周年を記念してデザインされた柄には、お馴染みの乗り物に加え、箱根で見られる四季の自然も。今度はどの季節にしようかな?何に乗ってどこに行こうかな?と再訪の予定が浮かぶはず。ぜひ訪れた際は、ミュージアムフリーパスをきっかけにお気に入りの美術館を見つけてみる旅をしてみてはいかがでしょうか。